さくらい農園の野菜

本題に入る前に、ここではさくらい農園の詳細な紹介は致しません。さくらい農園の歴史や作業風景、栽培方法などは自身のHPで詳しく紹介されていますので是非そちらをごらんになってください。素人にも大変判りやすい解説とさくらい農園の皆さんが農業にかける志が伝わってくる、とても興味深いホームページです。→『さくらい農園ホームページ』

そら屋がさくらい農園の野菜を扱う理由は単純明快です。「美味しい」「生産者に信頼が置ける」「価格が安価である」そして極めつけは「それがなんと東村山の生産者である」と言う事です。

そら屋開店当初から「さくらい農園の野菜を置いて欲しい」という要望は多くありました。しかし、なかなか取引交渉を実現できずに月日は流れ、2008年の11月にようやく取引を打診するメールをさくらい農園宛に送り、実際に農園にお邪魔する約束も取り付けて、それから数日後の日曜日。ところは天皇森公園。折しもその日は東村山市青年会議所の主催する「どんこい祭り」本番で、そら屋も宣伝をかねて出店していました。隣で盛り上がるポールスタアの焼きそばやさんを羨望のまなざしで見つめるそら屋テンチョー。と、その前に現れ出でたる子連れの若夫婦。野暮ったいテンチョーとは対照的な洒落た雰囲気。ニコニコと親しげにこちらを見てる。(何だ?何者だ?テンチョーとは180度世界の違う方がこっちを見てるぞ。気づかないふりしてよ…)とか、バババババッと頭の中で考えを巡らせていると「こんにちは」と声をかけてくる。その時はまさかその夫婦が、そら屋に野菜を納める当の本人だと誰が想像できたでしょうか?

と言う事でさくらい農園に初めて足を運んだ時も、てっきり代表者であるお父上の桜井元伸氏と取引の話しをするモノとばかり思い込んでいたテンチョーはお父上の講釈をありがたく頂戴した後「後は若い者同士で決めなさい」と立ち去られた段になって「ああそうか、このご夫婦から野菜を頂くのか」と初めて合点がいくという始末。その後の会話でぎこちなくなってしまった事を今でも時々思い出します。

これは失礼な意味では無く、お二人はそら屋テンチョーが普通に生活していたら、おおよそ出会う事のないタイプの人たちであると思います。野菜というアイテムを通じて、全く違う価値観の者通しがコラボレーションできる。それがとても興味深く、面白いなと感じるのです。ところで桜井旦那はブログを開設していて、結構マメに更新していらっしゃいます。そのブログの内容が新鮮に映るモノですから、テンチョー時々覗いています。興味のある方は是非のぞいてみる事をオススメします。このこだわり様が野菜作りにも生かされているのだろうと、テンチョーは勝手にそう思ってんですけど…。→ブログ『農家の後継ぎ奮闘中』

そら屋に野菜を届けて下さるのは基本的に奥様。この奥様がチャーミングで素敵なんです。「農業が心底大好き!!」というオーラを受けるのですが、これもテンチョーの勝手な印象です。さて、この桜井さん夫婦の子ども達が通っていた保育園の職員に幾人か友人知人がおりまして、そら屋で桜井さんの野菜を扱う事にしたと話したら、滅多に人をほめない友人の一人が「桜井さん夫婦は素敵だよ」と言った事が印象的でした。

そら屋が桜井さんの野菜を続けているもう一つの理由は、こんなとりとめもない事だったりするのです。

金井農園のお米

「農業は人間の食べ物を生産する大切な仕事だと思います。食べ物はそれを食べる消費者の皆様にとって、栄養素があり、安心して美味しく食べられる安全なものでなければならないと思います」

この言葉に金井さん親子の米作りに対する姿勢が現れていると思います。金井農園も農薬や化学肥料を使用していた時期がありました。しかし、仲間の生産者達が次々に体調を崩していくのを目の当たりにし、化学薬品偏重の農業政策に疑問を抱き、世間の食べ物に対する無関心さに心を痛め、自分たちの米作りをもう一度見つめ直す事からスタートしたそうです。

【土作り】稲刈りの終わった田んぼに、稲ワラ・米ヌカ・くず大豆・鶏糞等の有機質肥料を散布しロータリーで土と混ぜて水を入れ翌年の春先まで寝かせます。様々な微生物が有機質肥料を分解し地力を回復してくれます。

【育苗】育苗とはお米の苗を田植ができる状態まで育てる事を指します。温暖な気候の場合は稚苗(若い苗)程度まで育てて田植えを済ませてしまいますが、金井農園のある群馬県沼田市白沢は標高が高く、赤城山から下りてくる冷気の影響もあり寒冷な地域です。苗は時間をかけて草丈の長い丈夫な成苗に育てます。こうすると天候不順で多少病気が出ても、稲自身が持つ治癒能力が機能して回復してくれるそうです。

【田植え】金井農園では成苗2~3本で1株とし1坪あたり45株の苗を植えます。一般的な田植えよりも苗の間隔を広く取る事で風通しを良くして病害虫の発生を抑えています。

【草取り】金井農園では液体マルチと言って、椰子柄燻炭の粒子を田植え前の水田に蒔き、黒い色の水にする事で田の水温を上げ、雑草の種をやっつけます。全国で色々な雑草防除の方法が考案されていますが、どれも完全ではないので最後は人の手で取り除きます。雑草が大きくなる前に早めの雑草取りを心がけています。

ただ美味しいだけではない、金井さんのご苦労に裏打ちされた質の高いコシヒカリを是非お買い求め下さい。
■JAS認定コシヒカリ、玄米5kg/3800円 1kg/800円
■JAS認定転換期間中コシヒカリ、玄米5kg/3300円 1kg/700円
※金井農園のお米はすべて、農薬/化学肥料不使用です。いずれはすべてJAS認定を取得する予定です。一度にすべての田んぼでJAS認定を取得するとお金が掛かるので、段階的に認定取得の田んぼを増やしています。

【そら屋のお米管理】玄米の状態で冷蔵保管してあります(3℃~7℃)。白米や分搗き米をご希望の場合、重さに関係なく100円で精米いたします。お店にいらっしゃる前に予め連絡をいただければ、来店時に精米したお米をお渡し出来ます。真空パック(無料)の状態でご用意することも出来ます。併せてお申し付け下さい。
※価格は玄米の状態で計量した場合です。精米をすると1kgに対して白米で70gほどが糠になりますので、その分軽くなることをご了承下さい。

佐藤ファームの平飼い卵

佐藤ジョージさんはある日突然やってきました。「こんにちは」とか言いながら。「何だろうこの人は、何か怪しいセールスの人かしら?」と思ったら「卵のセールス」でした。控えめで、遠慮がちに「もしよかったらいかがでしょう?」価格の話しになったら「よく、高いって言われちゃうです…」なんて頭掻き掻き、恐縮したように値段を述べる姿に「この人とは上手くやっていけそう」そんな直感的な出会いでした。

ちょうど良い卵の生産者はいないモノかしらと探しあぐねていた矢先のこの出会い、神様のお導きとしか言いようがありません。コレはテンチョーの推測ですが、かなりの頑固者だと思います。ジョージさん。物腰は柔らかで穏やかそうな容貌ですが、芯はしっかりしていて、決めた事は曲げない、筋の通らない事は嫌い。そんなタイプとお見受けしました。

何しろ鶏に与える餌の配合はジョージさん自ら行います。普通、養鶏業者はそんな面倒くさいことしません。栄養バランスや感染予防まで考慮された「優れもののエサ」が安価な値段で市場に出回っているからです。卵の色味から鶏の健康までメーカーがその年の流行と照らし合わせて戦略を練ってくれる。業者はエサメーカーのオススメを購入する。そんな図式です。ビジネスなんだから違和感ありませんが、テンチョーそういうの好きじゃない。ジョージさんみたいに自分で選んだ素材を自ら混ぜて、試行錯誤を繰り返して、失敗もありつつ、自分流(佐藤ファーム流)の卵にする。要するに「あんまり儲からないやり方」の方が好き。

ジョージさんの農場へお邪魔したときの忘れられない光景。「うちの鶏、雑草食べるんですよ」そう言って鶏舎の周りに生えている草を引っこ抜いて鶏の鼻面につきだしたら、凄い勢いで食べ始める。「まるでエサやってないみたいでしょ。失礼しちゃうよね」何故、こんな草を夢中になって食べるのか定かではないが、普通、養鶏場の鶏は「草なんか見向きもしない」そうです。一緒に行った子ども達が面白そうに鶏に草を与えてキャーキャー言ってる中、テンチョーは一人静かに感動してたんですな。